皆さん、こんにちは。あらい歯科クリニック玉川学園前です。 歯を失った際の治療法のひとつに「ブリッジ」があります。天然の歯と同じようにしっかり 噛めるのが特徴ですが、気になるのは「ブリッジの寿命」です。適切に使えば 10 年以上 維持できることも珍しくありませんが、管理を怠ると数年で再治療が必要になることもあります。 本記事では、ブリッジの平均寿命、再治療が必要になる主な原因、そして長持ちさせるための 具体的なポイントをわかりやすく解説します。これからブリッジ治療を検討されている患者様や、 すでに使用中の方はぜひ参考にしてください。 ▼ブリッジの平均寿命はどれくらい? ブリッジの寿命は一般的に 7〜10 年程度といわれています。ただし、これはあくまで平均 であり、実際には 5 年程度でトラブルが起こる場合もあれば、20 年以上問題なく使える ケースもあります。寿命の差を生むのは、土台となる歯の健康状態、清掃の習慣、歯茎や 噛み合わせの状態、さらには使用される素材による違いです。 ◎保険診療のブリッジ 保険適用の金属や硬質レジン前装冠を用いた場合、強度は確保できますが、摩耗や変色が 起こりやすいため寿命は短めになる傾向があります。 ◎自費診療のブリッジ セラミックやジルコニアを使用したブリッジは審美性と耐久性に優れており、適切な管理 で 10 年以上の使用も十分可能です。 つまり「ブリッジ=何年」と一概に言えず、患者様ごとのお口の環境と管理次第で大きく 変わるのです。 ▼ブリッジで再治療になる原因は? ① 虫歯(支台歯のむし歯) ブリッジは両隣の歯を削って土台にするため、その部分が虫歯になると土台が弱り、ブリ ッジを外して再治療が必要になります。特にブリッジの下は清掃が難しいため、プラーク が溜まりやすいのがリスクです。 ② 歯周病 支台歯を支える歯茎や骨が歯周病で弱ると、ブリッジ全体がぐらついてしまいます。 初期は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行することも多いです。 ③ 噛み合わせの不調 噛み合わせの力が特定の歯に集中すると、土台の歯やブリッジ自体に大きな負担がかかり ます。これにより破損や土台の歯の破折が起こることがあります。 ④ 清掃不良によるトラブル ブリッジの下には食べ物のカスが溜まりやすく、専用のフロスや歯間ブラシを使わないと 清掃が不十分になりがちです。その結果、虫歯や歯周病の原因となり再治療が必要になる ケースがあります。 ▼ブリッジを 10 年以上使うためのポイント ① 毎日の丁寧なセルフケア ブリッジは通常の歯ブラシだけでは汚れが落ちにくいため、スーパーフロスや歯間ブラシ を併用することが推奨されます。歯茎との境目や橋の部分を意識して清掃することが大切 です。 ② 定期的な歯科検診とクリーニング 3〜6 ヶ月に一度の定期検診で、虫歯や歯周病のチェック、専門的なクリーニングを受ける ことで、ブリッジの寿命は大きく延ばせます。特に支台歯や歯茎の状態を継続的に確認す ることが重要です。 ③ 噛み合わせの管理 治療後の噛み合わせは時間とともに変化することがあります。調整を怠るとブリッジに余 計な負担がかかり、破損の原因になります。違和感や痛みを感じた際には早めに相談しま しょう ④ 歯周病予防の徹底 歯周病はブリッジの寿命を縮める最大の要因です。適切なブラッシングと定期的な歯科で のチェックを続けることで、土台の歯と歯茎を健康に保つことができます。 ▼まとめ ブリッジの寿命は平均で 7〜10 年といわれていますが、管理の仕方によっては 20 年以上 維持できるケースもあります。逆に清掃不足や歯周病、噛み合わせの不調などにより、数 年で再治療が必要になることもあります。長持ちさせるためには、毎日のセルフケアと定 期的な歯科検診、噛み合わせや歯茎の管理が欠かせません。ブリッジは「入れたら終わ り」ではなく、継続的なケアが寿命を延ばす最大のポイントです。患者様一人ひとりのお 口に合った管理を行い、快適な噛み合わせを長く保ちましょう 【執筆監修】 医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前 歯科医師 院長 新井容太