皆さん、こんにちは。町田市玉川学園前駅すぐの歯医者、あらい歯科クリニック 玉川学園前です。 親知らずの抜歯後、多くの患者様が気にされるのが「腫れ」です。特に初めての抜歯 では「いつ腫れが強くなるのか」「早く引かせる方法はあるのか」と不安を抱かれる 方も少なくありません。実際には、親知らず抜歯後の腫れのピークは 2〜3 日後に 訪れることが多く、その後徐々に引いていきます。 本コラムでは、腫れが強くなる理由と、少しでも早く改善させるための 5 つの方法を 医学的な観点から解説します。腫れへの正しい理解と適切な対処法を知ることで、術後の 不安を和らげ、安心して回復に臨んでいただければ幸いです。 ▼親知らず抜歯後の腫れを早く引かせるには? 1. 術後すぐの「冷却」がポイント 親知らずを抜歯した直後は、歯茎や周囲の組織に炎症反応が起こり始めます。 血流の増加や組織の損傷によって腫れが生じるため、抜歯後 24 時間以内は冷却が 効果的です。保冷剤や冷たいタオルを頬に当てることで血管が収縮し、腫れや痛みを 抑えることができます。ただし長時間冷やしすぎると血流が悪くなり治癒が遅れる場合 もあるため、1 回 10〜15 分を目安に休憩をはさみながら行いましょう。冷却は 「最初の 1 日」が最も有効で、腫れのピークを和らげる効果が期待できます。 2. ピークを過ぎたら「温める」ことが大切 抜歯から 2 日を過ぎると、血液循環を促して炎症を鎮める段階に入ります。 この時期に有効なのが温熱療法です。蒸しタオルなどで軽く温めることで血流が改善 され、炎症物質の排出が進み、腫れが引きやすくなります。腫れがピークに達する 2〜3 日目は、冷やし続けるよりも温める方が効果的です。ただし熱すぎるお風呂や 激しい運動は逆に腫れを悪化させる可能性があるため、適度な温めにとどめることが 重要です。 3. 安静を保ち、頭を高くして休む 体を動かしすぎたり、長時間下を向いた姿勢を続けると、血流が増加して腫れが悪化する ことがあります。抜歯後数日は安静に過ごし、特に就寝時には枕を少し高めにして頭を上 げる姿勢をとることが腫れを和らげるポイントです。頭部が心臓より低い位置になると血 液が溜まりやすく、翌朝強い腫れが出るケースもあるため注意が必要です。お子様の抜歯 後にも同じ配慮が求められます。生活習慣のちょっとした工夫で回復がスムーズになりま す 4. アルコール・喫煙を避ける アルコールや喫煙は抜歯後の治癒を妨げる代表的な要因です。アルコールは血流を過度に 促進し、腫れや出血を悪化させる可能性があります。喫煙は血管を収縮させて酸素供給を 妨げるため、傷口の治りを遅らせるだけでなく、感染のリスクも高めます。腫れを少しで も早く引かせたい場合、術後 1 週間程度は禁酒・禁煙が望ましいとされています。患者様 によっては歯科医師からより長い期間の指導を受けることもあり、自己判断せずに指示に 従うことが大切です。 5. 医師の指示に従い、処方薬を正しく使用する 腫れや痛みを和らげるために処方される抗炎症薬や抗生物質は、腫れのコントロールに重 要な役割を果たします。服薬を途中でやめてしまうと、炎症や感染のリスクが高まり、腫 れが長引く可能性があります。また、口腔内を清潔に保つことも腫れを早く改善するため に欠かせません。歯磨きは抜歯部位を避けつつ、他の歯や歯茎は丁寧に清掃しましょう。 指示されたうがい薬を使うことで、感染予防につながります。医師の指示を守ることが、 最も確実に腫れを軽減させる方法です。 ▼まとめ 親知らず抜歯後の腫れは、多くの場合 2〜3 日後にピークを迎え、その後徐々に落ち着い ていきます。冷却や温熱の使い分け、安静な生活、アルコール・喫煙の回避、そして処方 薬の正しい服用など、日常で実践できる工夫によって腫れの程度や持続期間は大きく変わ ります。大切なのは、腫れが出ることを自然な経過として理解し、焦らず適切に対応する ことです。もし腫れや痛みが長引いたり強まったりした場合は、早めに歯科医院へご相談 ください。安心して回復を迎えるために、正しい知識とセルフケアを心がけましょう。 【執筆監修】 医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前 歯科医師 院長 新井容太