インプラント手術の痛みはいつまで?腫れのピークと術後の注意点を歯科医師が解説|あらい歯科クリニック玉川学園前|町田市玉川学園の歯医者

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インプラント手術の痛みはいつまで?腫れのピークと術後の注意点を歯科医師が解説

皆さん、こんにちは。町田市の歯医者 あらい歯科クリニック玉川学園前です。インプラント手術を検討されている患者様からよくいただくご質問のひとつが「手術の痛みや腫れはいつまで続くのか」という点です。インプラント手術は歯茎や顎の骨に外科的な処置を行うため、ある程度の痛みや腫れが生じるのは自然な反応です。しかし、その程度や続く期間には一定の目安があります。また、術後の過ごし方や注意点によっても回復のスピードは大きく変わります。今回は、インプラント手術後の痛みや腫れのピークと、患者様に知っていただきたい術後の注意点について、歯科医師の立場から詳しく解説いたします。



インプラント手術後の痛みは、多くの場合、手術当日から翌日にかけてが最も強く感じられる傾向にあります。これは歯茎や骨に外科的な刺激が加わるため、炎症反応が起こることによるものです。鎮痛薬を服用することで十分にコントロールできるケースが多く、数日経過すると徐々に落ち着いていきます。一般的には3日〜1週間程度で和らぐのが目安です。


腫れは痛みよりもやや遅れてピークを迎えます。術後2〜3日目に最も腫れが強くなり、その後は自然に引いていくケースがほとんどです。腫れは体の防御反応の一つであり、術部の治癒を促すために起こります。個人差はありますが、1週間程度で目立たなくなる場合が多いです。

 


患者様の体質、インプラントの本数、骨造成など追加の処置を行ったかどうかによって、痛みや腫れの程度には差が出ます。例えば骨移植を伴うケースでは腫れが強めに出ることがありますが、時間の経過とともに回復していく点は変わりません。

 


▼インプラント手術後の注意点は?


 

  1. 術後の冷却で腫れを抑える

 

術後24時間以内は、患部を冷やすことで腫れや痛みを軽減できます。氷や保冷剤をタオルに包み、頬の外側から断続的に当てると効果的です。ただし、長時間当て続けると血流が悪くなるため、10分冷却→10分休憩を繰り返すのが望ましい方法です。

当院では、冷却シート(例:冷えピタ)をお渡ししており、ご帰宅後に貼って、冷やしていただけるようにしています。冷たすぎないので、氷や保冷剤とは違い、当てたり離したりする必要がなく、貼り続けておくことができます。

 

  1. 血流を促す行為は控える

 

熱いお風呂や激しい運動、アルコール摂取は血流を促進し、腫れや出血を悪化させる可能性があります。術後数日はぬるめのシャワーにとどめ、体を温めすぎないよう注意しましょう。

 

  1. 食事の工夫

 

手術直後は麻酔が切れていないため、誤って頬や舌を噛んでしまう恐れがあります。麻酔が完全に切れてから、柔らかく刺激の少ない食事から始めると安心です。熱い食べ物や硬い食材は避け、反対側でゆっくり咀嚼してください。

 

  1. 適切な口腔ケア

 

術後の清潔維持はとても重要です。歯ブラシは手術部位を避け、他の歯は普段通り丁寧に磨いてください。手術部位周囲は歯科医師の指示に従って、消毒薬でのうがいや専用のブラシを使うなど、状況に合わせたケアが必要です。

 

  1. 指示通りの服薬

 

抗生物質や鎮痛薬は、歯科医師の指示に従って正しく服用してください。自己判断で中断すると、感染や痛みの悪化につながる恐れがあります。薬は症状を和らげるだけでなく、治癒をスムーズに進める大切な役割を担っています。

 

  1. 異常を感じたらすぐに連絡

 

強い痛みや腫れが長引く場合、膿のような分泌物がある場合は、感染の可能性も考えられます。その際は自己判断せず、できるだけ早く歯科医院にご連絡ください。早期対応により大きなトラブルを防ぐことができます。

 


▼まとめ


インプラント手術後の痛みは多くの場合、手術当日から翌日がピークであり、1週間程度で落ち着くケースがほとんどです。腫れは2〜3日後に強まり、徐々に引いていくのが一般的です。術後の過ごし方次第で回復のスピードは変わるため、冷却や安静、食事の工夫、適切な口腔ケアが大切になります。また、処方された薬をきちんと服用することも欠かせません。もし通常より強い症状や長引く違和感があれば、早めに歯科医師に相談しましょう。インプラント手術の成功と快適な回復には、患者様ご自身の術後管理が重要な役割を果たします。


 


【執筆監修】
医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前
歯科医師 院長 新井容太