皆さん、こんにちは。町田市の歯医者あらい歯科クリニック玉川学園前です。「総入れ歯を入れると人に気づかれてしまうのでは?」と心配される患者様は少なくありません。従来の総入れ歯は厚みや見た目の不自然さから違和感を覚えることもありましたが、近年は本物の歯のように自然で、目立たない総入れ歯が選べるようになっています。快適な噛み合わせを実現し、自然な笑顔で過ごすためには、自分に合った種類を知り、適切に選ぶことが大切です。本記事では、目立たない総入れ歯の代表的な種類と選び方について詳しく解説いたします。
▼目立たない総入れ歯の種類
目立たない総入れ歯としては、主に以下の3種類が挙げられます。
◎金属床義歯
金属床義歯は、床部分にコバルトクロムやチタンなどの金属を使用する総入れ歯です。樹脂製に比べて薄く仕上がるため、装着感が良く、発音や食事の違和感を軽減できます。また金属は熱を伝えやすいため、食べ物や飲み物の温度を感じやすく、自然な食生活を送りやすいという特徴があります。見た目もレジン床義歯より自然な仕上がりが期待できます。
◎インプラントオーバーデンチャー
あごの骨に埋め込んだインプラントを固定源にして入れ歯を支える方法です。通常の総入れ歯と違い、しっかりと安定するため、会話や食事中にずれたり外れたりする心配が少なくなります。見た目も自然で、周囲に気づかれにくいことから「目立たない総入れ歯」として高く評価されています。ただし、インプラント手術を伴うため、全身の健康状態や骨の量によって適応が限られる点に注意が必要です。
◎オールオン4
オールオン4は、片顎に4本のインプラントを埋め込み、その上に総入れ歯を固定する治療法です。従来の入れ歯よりも噛む力をしっかり伝えられ、硬いものも自然に食べられるのが特徴です。固定式で外れる心配がなく、見た目も本物の歯のように自然で目立たないため、患者様の生活の質を大きく向上させます。ただし外科手術が必要であり、治療期間や費用も考慮する必要があります。
▼目立たない総入れ歯の選び方
◎見た目の自然さを重視する
目立たない総入れ歯を希望する場合、歯の色調や形、歯茎の再現度がポイントです。近年は歯科技工士が患者様の肌の色や年齢に合わせて調整することで、より自然な見た目を実現できます。
◎噛み合わせや装着感を確認する
総入れ歯は見た目だけでなく、噛み合わせが安定していることが重要です。噛み合わせが合わないと、食事がしづらくなったり歯茎に痛みが出たりする原因となります。調整の際にはフィット感を丁寧に確認しましょう。
◎ライフスタイルと費用のバランスを考える
金属床義歯は審美性と快適性を兼ね備え、インプラントオーバーデンチャーやオールオン4は安定感や見た目に優れています。ただし費用や治療期間はそれぞれ異なります。生活スタイルやご予算に合わせた選択が大切です。
◎定期的なメンテナンスを前提にする
総入れ歯は作った後も歯茎の変化に合わせて調整が必要です。定期的に歯科医院でチェックを受けることで、快適で自然な使用感を維持できます。
▼まとめ
総入れ歯は「目立たない」種類を選ぶことで、自然な見た目と快適な生活を実現できます。金属床義歯は薄く装着感が良く、インプラントオーバーデンチャーは安定感に優れ、オールオン4は固定式で本物の歯に近い見た目と噛み心地を提供します。選ぶ際には、見た目・噛み合わせ・費用・ライフスタイルのバランスを考え、歯科医師と相談しながら決めることが大切です。定期的なメンテナンスを行うことで、長期的に自然な笑顔と食事を楽しむことができます。
【執筆監修】
医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前
歯科医師 院長 新井容太