子供の時から、食事をしたら歯を磨きなさい、朝起きたら歯を磨きなさい、寝る前に歯を磨きなさいと親御さんから教えられて育ってきたのではないでしょうか。
また、多くの歯科医院では、必ず歯をまめに磨くように指導されているかと思います。当院でも同様の状況であります。そして一部の人を除いて、多くの人々は自分なりに歯を磨くということを行っています。
それでも、虫歯にかかる人は虫歯になってしまい、歯医者に通っています。同じように歯磨き習慣があるのに、虫歯にかかる人とそうでない人にわかれるのはなぜでしょう。それは、歯磨きのやり方に違いがあるからなのです。
意外と正しい歯磨きの方法について知っている人は少ないです。定期的に歯医者に通院している人でもきちんと知っている人はあまりいないのが現状です。
まず歯ブラシの使い方がまちがっている人が多いです。思い切り握って力を込めて磨く人が多いですが、実はそれは間違いなのです。ふわっともって軽く磨くことで毛先がうまく当たり汚れが落ちるのです。力を入れてしまうと毛先が寝てしまい汚れは落ちません。
そして磨くべき箇所をきちんと理解せずに歯磨きをしている人が沢山います。「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「奥歯のかみあわせ」の3か所が、食べカスなどがたまりやすいところになり、ここを集中的に磨かないと歯磨きの意味がありません。歯ブラシを立てて、歯の表面を何度も磨くのではなく、「歯と歯の間」の汚れを落とすことを念頭に抱いて磨くとよいでしょう。正確には歯ブラシの角度を45℃にすることで、「歯と歯の間」に毛先が入り安くなります。
次に大事なのは、道具の話です。歯ブラシであれば何でも良いというのではなくて、歯ブラシの「毛の硬さ」、「持ち手の形」、「毛の長さ」に注意を払うべきなのです。歯ブラシの硬さは、歯ぐきが弱い人は「やわらかめ」、歯の磨き方が弱めという方には「ふつう」を選ぶべきなのです。また持ち手の形は、力がきちんと伝わる形が良くて少し太めが良いといわれています。そして最後に「毛の長さ」になります。歯ブラシの毛については、毛先がギザギザのものよりも、均一の方が力が均等になりきちんと磨けます。そして1ヶ月に1回を目安に、(電動歯ブラシの場合は3ヶ月に1回)交換するようにするべきです。
自宅で通常の歯ブラシを使って、きちんきちんと正しく歯磨きをすることで虫歯を防ぐことが可能ですが、こんなときこそ、歯医者を大いに利用するべきなのです。歯医者では、その名のとおり虫歯や歯周病になる前の予防対策や歯のクリーニングをしたり、今行っている自宅での歯磨き方法についてもいろいろと教えてくれるので利用しないと損です。その際にも、デンタルフロスや歯間ブラシの利用についても説明がありますし、費用もわずかで効果は大なので利用するべきでしょう。あらい歯科クリニックでも、もちろん歯の検診やクリーニングなどをおこなっています。お気軽にお問い合わせください。