▼夜も眠れないほど歯が痛い原因は?
夜も眠れないほどの歯痛が生じている場合は、主に以下の原因が考えられます。
◎虫歯の進行
歯が痛い原因として最も多いのが虫歯です。初期の虫歯はしみる程度ですが、進行して神経に近づくと、夜眠れないほどの激しい痛みが出ます。虫歯は自然に治ることはなく、歯科での治療が必要です。
◎歯髄炎(神経の炎症)
虫歯が神経に達すると歯髄炎を起こし、強い拍動痛が出現します。横になって血流が増える夜間は特に痛みが増し、寝付けないほどつらくなることがあります。
◎歯周病の重症化
歯周病が進行すると歯茎の腫れや膿がたまり、強い痛みを引き起こすことがあります。歯が浮いたように感じたり、噛み合わせ時に痛みを伴ったりするのが特徴です。
◎噛み合わせの不具合
歯ぎしりや食いしばりなどによって歯や顎に過度な力がかかると、歯や歯茎に痛みが出ることがあります。夜間に無意識に食いしばることで「歯が痛くて夜も眠れない」という状況を招くこともあります。
◎親知らずの炎症
親知らずが半分だけ生えて歯茎が腫れる「智歯周囲炎」も夜間の強い痛みの原因です。周
囲に炎症が広がると、口が開けにくくなることもあります。
▼歯が痛くて夜も眠れない時の応急処置(5 選)
① 市販の鎮痛薬を正しく使用する
最も即効性があるのは、市販の鎮痛薬を用いる方法です。イブプロフェンやアセトアミノ
フェンといった解熱鎮痛薬は歯の痛みにも有効です。ただし、用法・用量を守り、持病や
服用中の薬がある場合は医師や薬剤師に確認してから使用してください。
② 冷やして炎症を和らげる
痛みが強い部分を外側から冷やすことで、血流が抑えられ痛みが軽減することがありま
す。氷を直接肌に当てず、タオルに包んで短時間冷やすようにしましょう。冷やしすぎは
逆効果になることもあるため注意が必要です。
③ 姿勢を工夫する
横になると頭部に血液が集まり、痛みが強く感じられることがあります。可能であれば、
枕を高めにして上半身を少し起こした状態で眠ると痛みが和らぐ場合があります。
④ 口腔内を清潔に保つ
歯磨きやうがいをすることで口腔内の細菌を減らすと、炎症の悪化を防げます。歯磨きが
つらい場合は、ぬるま湯や市販の洗口液で優しくうがいをしましょう。アルコールや強い
刺激のある洗口液は避けるのが望ましいです。
⑤ 刺激物を避ける
熱い飲み物や冷たい食べ物、甘いお菓子は痛みを悪化させることがあります。夜間の飲食
はできるだけ控え、刺激の少ないぬるま湯などを選ぶと安心です。
▼まとめ
今回は、夜も眠れないほどの歯の痛みの原因や応急処置の方法について解説しました。
「歯が痛い 夜も眠れない」と感じるほどの症状は、虫歯や歯髄炎、歯周病、噛み合わせの問題などが原因であることが多く、自然に治ることはほとんどありません。応急処置として鎮痛薬の服用や冷却、姿勢の工夫などで一時的に和らげることは可能ですが、あくまで対症療法に過ぎません。根本的に治すには歯科医院での診断と適切な治療が必要です。
夜眠れないほどの歯の痛みは放置せず、できるだけ早めに歯科を受診されることをおすすめします。
【執筆監修】
医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前
歯科医師 院長 新井容太