歯周病は口の中にある細菌が引き起こす感染症で、歯茎が腫れたり、膿が溜まったり、歯茎から出血したりします。進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯がグラグラになり、最後は歯が抜けてしまいます。
中高年の人が歯を失う原因として最も多いのが歯周病です。日本では35歳以上で80%が歯周病に罹患していると言われています。歯周病は静かに進行していくので、放置する人も多いかもしれませんが、放置してもまず治りません。比較的軽度な歯周病であれば、そんなに気にする必要もありませんが、痛みがないからといって放置するのは危険です。
35歳以上の人の多くがかかっている歯周病ですが、歯周病は35歳になって突然なるわけではなく、10代から少しずつ進行しはじめ、20代、30代とゆっくり歯肉の炎症を起こしていきます。進行し始めている段階で適切に対処しないと、30代に入ってから急激に症状が進んでいきます。
このタイプの歯周病は成人型歯周病と分類され、一般的に多いタイプの歯周病になりますが、無症状のまま緩やかに進行していく為、気付いたら酷い状態まで進行してしまいます。普段から予防歯科に力を入れている歯医者で歯周病のチェックをしてもらう事で、早期発見が可能になります。
35歳以上になると80%の人が歯周病に罹患しているというデータからも、たとえ何も症状がなかったとしても放置せず、早いうちに予防しておく必要があります。特に30歳を過ぎたら定期的に検診を受け、早めに治療する事で大切な歯が抜けるのを防ぐ事が出来ます。
しかし、中には10代でも歯周病を発症している人がいるのも事実です。10代から20代で発症する歯周病は、若年性歯周病に分類され、進行が早いという特徴があります。
若い人に多い若年性歯周病では、急速に歯槽骨が破壊され、通常の処置では改善しにくくなります。
歯周病が軽度なうちは、治療をする事も可能ですので、早期発見と予防はとても重要になります。
早期発見出来れば、大切な歯を抜かずに済みますし、難しい治療をせずに改善する事ができます。
酷い症状が出る前に、まず歯医者で歯周病の検査を受けましょう。