こんにちは。町田市の歯医者、あらい歯科クリニック玉川学園前です。

インプラントの治療を行う時に重要なのが印象といういわゆる歯型の採取です。印象の精密さというのは人工の歯を作ったり、周囲の歯との関係を正確に保つ上で非常に大切な役割を果たしています。このため、印象を取る時の材料や練り方に非常に気を使いながら治療を進めるのです。歯科医療における歯型の大切さをご紹介いたします。

 歯科医院で利用する歯型の材料は様々な材料があり、治療に合わせて歯型の材料を使い分けています。虫歯の治療の時には寒天とアルジネートという材料を合わせて利用しますし、入れ歯を作るときにはアルジネートという材料だけを使って入れ歯のための歯型を作ります。インプラントの治療のときの歯型を作るときにももちろんインプラント治療専門の歯型の材料を利用します。インプラント治療を行うときに使う歯型の材料はシリコンなどの材料を利用しますが、このシリコンなどの材料はしっかりと材料を混ぜるのが非常に重要なのです。このため正確に確実に混ぜることができるように、ペンタミックスという機械を利用して歯科材料を混ぜ合わせます。ペンタミックスで混ぜると正確かつ確実に材料を混ぜる事ができるので、歯型の変形が少なく非常に正確に歯型を作る事ができます。

もちろん、あらい歯科クリニックではこのペンタミックスを使用しています。

 みなさんは是非このインプラントのための歯型を正確に作れる歯科医院で治療を受けましょう。歯型一つで治療の仕上がりが大きく変化します。しっかりと治療を受ける事ができるように歯科医院の設備にも注目してみましょう。

上顎の奥歯のインプラント治療を行っているときに歯科医師が気を使うのがシュナイダー膜です。シュナイダー膜というのは上顎の骨の中の上顎洞という空間を覆っている粘膜の事で、インプラントの治療を行う際に傷つけないように常に細心の注意を払っているものです。

 上顎洞というのは上顎の骨の中に広がっている空間で、鼻の穴から広がる鼻腔という空洞の両脇に通じる細いトンネルがあり、上顎の内部に広がっています。この上顎の内部の空間は非常に繊細で、ちょっとした細菌の感染やちょっとした炎症ですぐに蓄膿症などのトラブルが起こってしまいます。蓄膿症を患ってしまうと頭痛や頬の痛みなど様々な痛みを抱えてしまいます。

 上顎洞は実は上顎にインプラントを埋め込むときにインプラントの先端が到達してしまう事がある空間で、万が一インプラントがシュナイダー膜を傷つけてしまうと慢性的な蓄膿症に悩まされる事になるのです。

 患者さんの中にはインプラントの治療を受けるときに骨が少なすぎると言われた方もいるかもしれません。現在では骨造成という治療によって上顎の骨の分量を増やし、上顎にも安全にインプラントを入れる事ができるようになってきました。インプラント治療で何か不安がある方は是非一度当院へお越しください。しっかりとした治療を提供いたします。

 

【執筆監修】
医療法人社団プレジールあらい歯科クリニック玉川学園前
歯科医師 院長 新井容太